地球温暖化の傾向(最新版)と私たちに出来ること
パリ協定、グラスゴー合意などで世界は地球の気温上昇を、産業革命前と比較して可能な限り1.5度までに止めようと合意をしています。しかしながら、一昨年、昨年、そして今年と、三年連続して、日本、そして世界は、かつてない高温の夏、猛暑の夏を経験しました。この三年の気温上昇だけで0.4℃を超えます。このため世界の気温上昇は単年度では2024年に1.5℃をこえてしまいました。(図2)(図3)


これまで、地球温暖化にあまり関心のなかった方々も、今後の世界がどうなるのかを心配されています。この二・三年の傾向がそのま続くとすると、近いうちに世界の多くの場所で人間が住めなくなると考えられるからです。
しかし、最新の気候分析によると、単純にそういうことではないと分かってきていますので、その点から今日はお話を始めたいと思います。
この二・三年の地球全体の高温には、もちろん地球温暖化の影響もあるのですが、それ以外の短期的な影響がありました。はっきりした2つの原因の一つは太陽活動の影響です。ここ数年は太陽活動の活発な、黒点の多い時期でした。(図1)

この状況は去年から今年がピークでこの影響は今後小さくなっていきます。もう一つの原因が最近まで続いたエルニーニョの影響です。エルニーニョとは、ペルー沖の太平洋で、普通の時期には深い海から湧きだしている冷たい海流が止まって、海面が広範囲に熱くなる現象です。地球全体の気温の上下に影響することが分かっています。(図7)

温暖化の傾向の上に、この二つの短期的な影響が加わり、3年で0.4度という急激な地球温度の上昇がもたらされたのです。
これまでも短期的な傾向を見て、多くの人が判断を間違うケースもありました。例えば、2000年から2010年までの傾向を見て、地球温暖化は終わったという人がかなりいました。(図8)しかし今では、その期間は温暖化の小休止だったことが分かっています。(図9)


それでは、地球温暖化の影響をもっと長期的に見た場合、ここ何十年かの地球温暖化はどの程度だったのでしょうか? IPCCの分析によると、1850年をゼロとしてみると、1950年頃までには0.2度ほどの上昇でした。1970年ごろから2020年ごろまでは、50年で1度の上昇をしていました。10年あたり0.2℃程度の上昇でした。しかし最近10年の温度上昇は10年あたり0.4度に上がっているという研究もあります。(図10)

世界の気温上昇と、温室効果ガスの排出量はほぼ比例しているといわれていますので、1990年から2023年までの温室効果ガスの排出量のグラフを見てみます。黒い部分がCO2です。(図5)2010年代後半から増加傾向が小さくはなっていますがまだフラットにはなっていません。世界の気温上昇と、温室効果ガスの排出量はほぼ比例しているといわれています。この排出量を前提にすると、現在の気温の中長期的な上昇は、温室効果ガスの排出量で説明できるとされています。ただ、この最近の10年の温暖化の加速については、完全に説明出来ず、何か新しい要因で温度上昇が加速した可能性もあると、専門家が述べています。それが北極圏周辺の永久凍土層からのメタンの噴出なのか、それ以外の原因なのか、まだ調査中です。

10年あたり0.4度という上昇率を正しいと仮定すると、2026年には世界の平均気温上昇は、短期的な要因を除いても1.5℃を超えてしまいます。そして2100年までその上昇が続くとすると、世界の気温上昇は5度を超えます。そうなったとき、地球がどうなっているかは、IPCCの資料に研究は載っていますが、今皆さんにお話ししたくありません。
私は、IPCCの報告書にもまだ載っていない、いくつかの地球温暖化を止める手法を研究してきました。そのような方法が実現できると、温暖化傾向を変えることができると信じています。わたくしのHPにも概要をのせていますので、ぜひお読みいただけたらと思います。しかしながら、私のこれらの手法については、まだ世界的に認知されているとはいえません
ので、ここからはそのお話と離れ、今ゴアアメリカ前副大統領や、さまざまなアメリカの気候学者が行なわれている、講演会やSNSでの緊急の発信の概要を皆様にお届けしようと思います。
