私達がしなくてはならない最も大事なことは、未来の子供たちの生命や健康を守ることです。現在までの日本は、短期的な経済的利益を追求するあまり、人間の再生産の母体である家庭や地域社会、そして地球環境を次々に破壊してきました。その結果が現在の少子化、福祉制度の崩壊、地球温暖化として現れています。


複雑な利害が錯綜し、情報過多の社会においては、危急な問題についてさえ、その存在の認識の共有や、システム転換への合意形成が困難になっています。従って、未来への責任の一翼を担うべき政治家は、まず現在の社会状況のなかから、問題点を明晰に切り取り、市民の前に改善案を提示する必要があります。

私はこれまで、地球温暖化との闘い、公共事業の合理的な選択、国民の多くが福祉の担い手となる地域主導の福祉システム、太陽の塔の街という言葉で表現してきた、芸術と国際交流のある街、等、行政に対しさまざまな問題の指摘と政策提案をしてきました。二度の敗れた選挙についても私の主張が誤っていたとは思いません。その時、その時の責任を果たすために、精一杯のことをしてきたと思います。

 

地球温暖化との闘い、若年層の失業対策など、先延ばしにすることが出来ない状況の下、私は自分が未来への責任を果たすために闘い続ける生き方を選択し、政治家になりました。

 

政治の基本は野党精神と合意形成力にあり!

行政権は権力そのものであり、権力は時に腐敗する、そしてその腐敗や乱用から市民の権利を守るのが憲法、法律であり、政治家だというのが私の考えです。日本の官庁や役所の優秀な官僚たちに代わり、少数の政治家が政策を一からつくれると考えるのは大変危険な思い込みです。政治家は殆どのケースで政策を自分で立案できない、できるのは、官僚の案について、市民全体の目からみて、不適当なものを排除したり、官僚の現状の施策に不適当なところがあれば、変更を加えることです。この点を理解すると、議会で多くの政党が官僚の政策を議会で成立させようとする側の与党になろうとする現在の風潮は、政治家の本来の役割を忘れているとしかいいようがない。政治の基本は政権をとる、とらないにかかわらず野党精神にあると思います。

 

しかし、すべての思いは多数になって社会を動かします。今回の選挙戦で私が敗れたために、さまざまな市民の思いが実現できなかったことを真摯に受け止め、本当に実現するべき政策を、多くの人を説得し実現していく、その説得力を自分自身高めて行きたいと思います。この年齢で東北大学の環境科学研究科に入学したことも、科学的に間違いのない政策を展開し、地球温暖化時代の誤りない自治体経営を行うためです。

阪口市長二期目の市政運営も、吹田市民の利益に反するものだと確信しました。市民の皆様とともに、市政を研究し、多くの識者や市議会議員の皆様に情報を伝え、市政を正していく、これは前回の選挙で多くの方々の支援を受けた私の責任であると思っています。


私の基本政策

1.情報公開と市民の政治参加を進め、政官業の癒着を断ち、
   行政への市民の信頼を回復。

2.生活の質の向上による経済発展を目指す。

3.人の生命・健康を最優先し、環境負荷の小さい経済システムを構築。

4.未来への希望と自信、知識欲と協調性をもった人材を育成。

5.隣人愛にささえられた養護・介護システムの構築。

6.転職、女性の社会参加を可能にする就労・保育システムの構築。

7.地域の連携と高度な技術力に支えられた防災・防衛政策の実施。

8.科学、文化、スポーツの振興、国際化をはかる。

9.緑と歴史、人のふれあいを大切にしたまちづくりの推進。