シルバーマネーについて、その後の議論

私が3年前2019年に上梓した、「第二通貨シルバーマネーが日本の危機を救う」は、色々な方から好意的な評価をいただき、「ぜひこのアイデアを実現してほしい」という言葉を寄せていただきました。

この第二通貨とは、地域通貨やタイムダラーなどと同じ性質をもち、違うところは、ある地域内で強制通用力を持つところ、そして国が支払い保証をするところです。一定の条件を満たした高齢者は、年金を、若い年齢からこのシルバーマネーで受け取ることを選択でき、その方々は高齢者地域(シルバーマネー地域)でシルバーマネーを使って生活することができます。そこには国が住みやすい高齢者住宅を用意しており、家賃としてシルバーマネーを払います。ただし、そこで行われる介護や生活保護は、住民の相互扶助によって行うことを予定しています。この通貨を導入することで、高齢者の社会保障や、少子化の問題を軽減することができるというのが私の主張です。

このような第二通貨のシステムと高齢者地域を考えているのですが、「第二通貨」というシステムと「高齢者の相互扶助が行われる高齢者地域」というアイデアにつき、大変心強い方々からのコメントをいただけました。

この「第二通貨」というシステムが論理的に成り立つかについては、財務省OBで高名な経済評論家の高橋洋一先生に、概要を見ていただきました。先生は私としばらく議論してから、「この話は、国家の通貨発行能力を高齢者介護のために使おうというものですね。このように本の形にしてもらえたのだから、論理的には成り立っていると思います。しかしながら、山口さん、この本は何冊売れたのですか?2000冊?それじゃあ全然だめですね。20万部ぐらい売れて話題になったら、財務省の人間も、国民はこんなアイデアが気に入るのか、ということで取り上げてくれる可能性もありますよ」と言ってくださいました。厳しいコメントのようですが、論理的には成り立つと言っていただけたことが大変力になりました。

一方、どんな高齢者地域をつくるべきか、という点については、以前イギリスの総領事館の商務官フィクサーで、現在日本の内閣府のお仕事をしつつ、イギリスの世界最大の高齢者コミュニティー、エイジコンサーンの日本支部(エイジコンサーン・ジャパン)(ACJ)の理事長をしておられる、塚谷睆子(あきこ)様のお話、サジェスチョンをいただくことができました。イギリスは素晴らしいシニアライフを実現し、高齢者福祉の先進国となっており、そこで行われているさまざまなシステムについて教えていただくことができました。今後の私たちの活動に反映させていきたいと思います。