◆ 子どもに万博公園について話したこと(2007年6月24日)

今日、我が家の5歳になる双子の男の子たちを寝かしつけようとした時、彼らが僕にせがんだ。「パパ。万博公園のお話をしてよ。ボク万博公園が大好きなの。」
「うん。それは難しいなあ。それじゃあ、あそこで、30年、いやもう40年近く前になるかな、万国博覧会という世界中から沢山の人があつまったお祭りがあったことを話さなくちゃいけないね。」
「大きなパーティーがあったの?」
「そうだよ、大きな大きなパーティーがあったんだよ。昔はね、飛行機も大きなお船もなかったからね。日本に住んでいる人たちは、日本という島の外に住んでいる人たちと会ったりお話したりすることができなかったんだ」
「お船はあったんでしょ。」
「そう、お船はあった。でもあんまり大きなお船じゃなかったから、本当にちょっとの人しか外の国と行き来することができなかったんだよ。ところがね、大きなお船や飛行機がつくれるようになるとね、困ったことが起きたんだ。なんだか分るかい?」
「戦争が起きたの?」
「そう、他の国の人たちが大きな船や飛行機で攻めて来るんじゃないかと心配して、みんなが戦争を始めてしまったんだ」
「沢山の人が死んだの」
「そう、大勢の人が死んだ。日本だけで何百万人、世界中では何千万人の人が死んでしまったんだ」
「パパ。怖い話はやめてよ。万博公園の話をしてよ」
「大事なところだから、もう少し聞きなさい。それでね、あんまり沢山の人が死んだからね。もう二度と戦争はしたくないと世界の人たちが考えたんだよ。
万博公園の場所に、世界中からほんとうに大勢の人たちが集まってね。それぞれの国の文化を持ちよってね、みんな友達だね、って確認しあったんだ。本当に集まったみんながお友達になったんだよ。
 だからね、その気持ちをいつまでも忘れないようにね。あの場所は大切な公園になっているんだよ」
「だから、いつもお花が一杯咲いているんだ」
「そうだね。子ども達が、いつまでも楽しく過ごせるようにね、遊園地があったり、自然が一杯あったりするんだよ。世界で一番きれいなところかもしれないね。それじゃあ今日はもうお休みなさい。明日は、万博の時の写真を見せてあげよう」

 

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